そんな方に向けて、ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)について解説していきます。
D&Iとは?
ダイバーシティは、日本語で「多様性」、
インクルージョンは、「包含」を意味します。
つまり、D&Iとは、人材の「多様性を包含する」ことです。
企業におけるD&Iの価値
- 人材の調達力・定着率の向上
- 競争力の向上
人材の調達力・定着率の向上
「多様性を包含する」と人材の調達力、定着力が高まります。
具体的に言うと、多様な働き方を用意することで、
性別、年齢、国籍、障がい者等の多様な人材を活かすことができます。
結果、採用時の選択肢が広がる、
それぞれの事情に合わせた働き方ができるため、長く働くことに繋がります。
そのために、やることは・・・
- 多様な働き方ができるよう制度を整える
- 整えた環境を対外的にアピールする
競争力の向上
「多様性を包含する」と多様な考え方が増えます。
多様な意見を集めることで、意思決定の質が高まり、
プロダクト・イノベーション(売上↑)、
プロセス・イノベーション(コスト↓)を起こすことに繋がり
結果、競争力が高まります。
そのために、やることは・・・
- 横断的な場の設計
- 多様な意見を引き出すマネジメント力の向上
- 意思決定プロセスを見直す
D&Iが重要視される背景
D&Iが重要視される背景には、
VUCA(ヴーカ)と呼ばれる時代背景があります。
- Volatility(変動性)
- Uncertainty(不確実性)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧性)
は、時代の特性を表しています。
事業や商品のライフサイクル
どのような事業や商品にも、「始まり」と「終わり」があり、
これを「ライフサイクル」といいます。
- 導入期
- 成長期
- 成熟期
- 衰退期
企業は、事業や商品のフェーズによって、主に取り組むことが異なります。
導入期や成長期は、規模を拡大するため「効率」が求められます。
規模を拡大するには、リソース(ヒト・モノ・カネ)が必要で
限られたリソースを有効活用して、規模の拡大を図る必要があるからです。
一方、成熟期や衰退期は、このままの状態で進むと「終わり」を迎えるため
次なる成長のため、新たな価値の「創造」が求められます。
新たな価値を「創造」するためには、今までにないアイデアが必要になるため
多様な意見が必要になります。
短くなる事業・商品の寿命
企業は、VUCAと呼ばれる環境下で、否が応でも変化に晒されます。
東京商工リサーチの記事によると、
2020年に倒産した企業の平均寿命は23.3年(前年23.7年)で、2年連続で前年を下回った。
東京商工リサーチ:2020年「業歴30年以上の“老舗”企業倒産」調査より抜粋
環境変化が早くなり、企業は次なる成長のため
新たな価値を「創造」することが、
昔と比較すると重要になってきているのです。
まとめ
まとめると
D&Iとは、人材の「多様性を包含する」こと。 企業にとっての価値は ①人材の調達力と定着率の向上 ⇒ 横断的な場の設計 ⇒ 多様な働き方ができるよう制度を整える ⇒ 整えた環境を対外的にアピールする ②競争力の向上 ⇒ 多様な意見を引き出すマネジメント力の向上 ⇒ 意思決定プロセスを見直す VUCA時代で成長し続けるため、 企業にとって、D&Iの重要性が高まっている。
いかがでしたでしょうか?
D&Iについての理解が深まりましたか?
本記事が、皆さんにとってこれからの「きっかけ」になれば幸いです!