こんにちは!
月3万円の配当金を目指している柴犬、ふくまるです!
配当金を得るため、投資判断する過程を記事にしてみました。
今回は、「INPEX 株式会社」です💡
エネルギー銘柄である株式会社INPEX(以下:INPEX)は、もともと気候変動の問題に関心があり、エネルギーについて調べている時に利回りの高さきっかけで、興味を持ちました。
こんにちは!ふくまるです🐕 投資するなら、配当金💰という視点に加えて、意味ある投資をしたい!という思いから、もともと気候変動の問題を通じて関心があったエネルギー銘柄への投資を検討していました。 […]
自分の投資判断に至る経緯を記事にしましたので
この記事は
- カーボンニュートラルに取り組む銘柄を知りたい人
- 電気・ガス業界について知りたい人
- (株)INPEXを投資対象に考えている人
- (株)INPEXについて知りたい人
- 投資初心者の人
- 銘柄選びに悩んでいる人
におすすめの記事です。
💡銘柄の選び方の一例が分かる❗
💡INPEXについて、調べる手間を減らせる❗
INPEXを簡単に紹介すると
- 日本最大の石油・天然ガス開発企業
- ネットゼロ5分野を強力に推進
- 世界をフィールドとするリーディングエネルギーカンパニー
な、会社です。
ネットゼロ(Net Zero)とは?
温室効果ガスの排出量を正味(=ネット)ゼロにするという意味。カーボンニュートラルとほぼ同義であり、排出量をゼロにするのではなく、排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにすることを意味する。
日本のほか「アジア・オセアニア」、「ユーラシア(欧州・NIS諸国)」、「中東・アフリカ」、「米州」における石油・天然ガスの探鉱、開発、生産、販売。及び、それらを行う企業に対する投融資をしています。
自分が投資対象とするか、のポイントはこちらです。このポイントに沿って解説していきますので、最後まで読んでいただけると幸いです!
- 意義を感じる事業か?
- 自分がワクワクするかどうか
- 成長しているか?
- 売上高、営業利益が伸びている、あるいは安定している
- 効率良く稼いでいるか?
- 営業利益率:5%以上
- 倒産リスクは低いか?
- 自己資本比率:40%以上
- 保有現金が増えているか
- 株主還元に積極的か?
- 配当利回り:3.5%以上
- 配当性向:30%~50%
- 配当金を増配している、あるいは安定している
- 本業で現金が生まれているか?
- 営業キャッシュフローが増えている、あるいは安定している
- 人的資本の情報を開示しているか?
- 中期計画と連動している
- 指標・水準が開示されている
すべて満たす方が望ましいですが、事業特性や自分がワクワクするかも重視しています。ガチガチに判断するというよりは、総合的に判断していますので、あくまで参考にしていただければ幸いです。
人的資本の情報については、気になりますね!
それでは、INPEXについて解説していきましょう。
エネルギーに新しい風
繰り返しですが、INPEXは
- 日本最大の石油・天然ガス開発企業
- ネットゼロ5分野を強力に推進
- 世界をフィールドとするリーディングエネルギーカンパニー
な、会社です。
ホームページには、下記のような思いが記されています。
INPEXはエネルギーの安定供給と
Energy Transformationを両輪で推進し
ネットゼロカーボン社会を
理想から現実に変えていきます
出典:INPEX Sustainability Report2022 より
INPEXが天然ガスは化石燃料を使った発電の中でも、石炭と比較するとCO2排出量が少ないエネルギーです。
気候変動の問題解決に取り組む意義ある事業であると考えます!
CO2排出を減らすため、再生可能エネルギーへの転換を応援したいです。
わが子に綺麗な地球を残したい(苦労させたくない)ですもんね🌍🌍🌍
企業理念
企業には必ず思いがあり、その思いは企業理念等で表現されます。中には表現の抽象度が高くて個性がない(他の企業にも当てはまる)、形骸化してたり、大事にしていない企業もいます。
主観で申し訳ないですが、そういう企業は内向きで自社のことしか考えていない企業が多いです。
自社の理解と世の中にどんな貢献をするかを表現出来ているかは、会社が成長するために多くの従業員をはじめとするステークホルダーをマネジメントしていく中で、重要な要素だと考えています。
INPEXのホームページに「経営理念・サステナビリティ憲章」が記されていましたので紹介します。
経営理念(貢献すること)
私たちは、エネルギーの開発・生産・供給を、持続可能な形で実現することを通じて、より豊かな社会づくりに貢献します。
サステナビリティ憲章(守ること)
・社会に不可欠なエネルギーを、
よりクリーンな形で安定的かつ効率的に供給します。
・気候変動対応やネットゼロカーボン社会への移行に貢献するべく、
エネルギー構造の変革に積極的に取り組みます。
・従業員をはじめ事業に関わる全ての人々の健康と安全を確保し、
安全操業・管理を徹底します。
また、地球環境課題に取り組み、環境価値の創造に努めます。
・法令を遵守し、人権を含む各種の国際規範や操業地域における
社会的規範に沿った良識ある行動をとります。
・広くステークホルダーとのコミュニケーションを図り、
企業情報を積極的かつ公正に開示します。
・ダイバーシティを尊重するとともに、
働きやすい環境や人材の能力を最大限に発揮する機会を提供し、
活力とイノベーションの創出につなげます。
・各国・各地域の文化・習慣に配慮し、
当該国・地域の経済社会の発展に貢献します。
INPEXバリュー(行動すること)
Safety 安全第一
安全第一で考え、行動し、安全文化を深化させること
Integrity 誠実
常に高い倫理観を持ち、実直で、周囲から信頼される行動をとること
Diversity 多様性
多種多様な人材が活躍できるよう性別、年齢、国籍、文化、習慣等の違いを受け入れ、尊重すること
Ingenuity 創意工夫
現状に満足せず、新しい視点や発想からより良いものを追求すること
Collaboration 協働
チームワークを大切にし、社内及び地域社会を含めた社外の関係者と協力すること
出典:INPEX HPより
業績推移
業績推移を確認してみましょう。
ポイントは、
・営業収益(売上高)が伸びている、あるいは安定しているか?
・営業利益が伸びている、あるいは安定しているか?
・効率的に稼いでいるか?(営業利益率が5%以上あるか?)
です。
出典:IR Bankより(2022年10月時点)
売上高・営業利益は、上昇・下降を繰り返してますが、ほぼ横ばいで推移しています。効率的に稼いでいるかを示す営業利益率は、水準の5%以上で推移しており、時系列を確認する限り安定しています。
例えば、2019年12月期→2020年12月期で売上高が1兆円→0.77兆円に減少しています。当時の決算資料を確認すると、売上減少の主な要因は「販売単価の下落」となっています。
出典:2020年12月期 決算説明資料(参考データ集)
INPEXのHPに記載されている事業等のリスクでは、下記の記載があります。
油価、天然ガス価格は国際的又は地域的な需給、世界経済及び金融市場の状況、さらには、産油国政府の方針や産油国間における生産量等に関する合意の動向を含む多様な要素の影響も受け著しく変動します。油価が1バレル当たり1米ドル変動すると、当社グループの2022年12月期については年間60億円増減することになると期初時点では試算されています。
財務推移
続いて、財務推移について見ていきましょう。
ポイントは、
・自己資本比率が40%以上あるか?
です。
出典:IR Bankより(2022年10月時点)
自己資本比率は水準の40%以上を超え、60%となっています。
キャッシュフロー推移
次にキャッシュフロー推移について見ていきましょう。
ポイントは、
・本業で現金を生んでいるか?
・現金を保有しているか?
です。
出典:IR Bankより(2022年10月時点)
営業キャッシュフローは安定していますし、現金等も安定的に一定額保有していますね。
配当推移
次に配当推移をみていきましょう。
ポイントは、
・配当利回り:3.5%以上あるか?
・配当性向:30%~50%か?
・配当金を増配しているか?、あるいは安定しているか?
です。
出典:IR Bankより(2022年10月時点)
1株あたりの配当金は、2020年12月期に年30円→24円に減配していますが、直近配当金は年48円と増配しています。
配当性向は、2020年12月期に赤字となっているため記載がありませんが、直近では30%程度となっております。長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)では、2022年~2024年の総還元性向は、40%以上を目途、自己株式取得、事業環境悪化時でも年間配当30円を下限とすると記載があります。
出典:INPEX 長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)
配当利回り推移についても見ていきましょう。
配当利回りは、直近で4.79%以上となっており、効率的に配当金を得ることができる水準になっていますね。魅力的な水準✨✨✨
資産運用シミュレーション
金融庁の資産運用シミュレーションツールを使って、試算してみました。
- 毎月3万円を積み立て
- 直近利回り:4.79%
- 積立期間:10年
をした場合の結果です。
元本の変動リスクは置いておいて、直近利回りで10年間投資を続けると
最終積立金額4,606,501円
出典:金融庁 資産運用シミュレーション
配当金は年2回
時期 | 配当金の権利確定日 | 配当金支払い時期 |
---|---|---|
6月(中間配当) | 6月30日 | 9月上旬 |
12月(期末配当) | 12月31日 | 3月下旬 |
人的資本の開示
最後に人的資本への取り組みについて確認していきましょう。
ポイントは
・中期計画に必要な人的資本の指標・水準が示されているか?
です。
出典:INPEX VOL.2 上田隆之社長インタビュー
INPEXの中期計画を達成するために
- 技術
- 営業
- HSE(Health, Safety and Environment:健康・安全・環境)
に取り組むことが記載されています。
技術
クリーンエネルギーの技術の開発と高度化のため、「I-RHEX」という技術研究所を設立。研究開発に携わる人材が戦略上必要であることが分かります。
出典:INPEX 長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)
営業
クリーンエネルギーへの転換にあたり、新しい商品を販売できる人材が必要なのが分かります。
出典:INPEX 長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)
HSE(健康・安全・環境)
重大な事故(オペレーター事業における死亡事故、重大漏洩、重篤負傷)が発生しないようにルールの徹底や管理ができる人材が必要なことが分かります。
出典:INPEX 長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)
中期計画でこれらの取り組みを行うため、技術・営業・HSEを推進できる人材が必要となります。人材が充足しているのか、足りていないのか。足りていないのであれば、どのように充足させるのか?それが分かる指標が示されているか?がポイントとなります。
中期計画には、人材についても記載があります。しかし、記載されている内容は、どこの会社にも当てはまるもので、INPEXならではの記載はありませんでした。
出典:INPEX 長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)
例えば、DX推進しコスト低減を図るため、DX人財の確保・採用と記載ありますが、必要な人数は〇人で現在〇人しかおらず、〇人の不足を埋めるために、採用をどうするのか?人事制度をどうするのか?教育をどうするのか?について示されていません。
まとめ
最後にまとめです。
こんな感じで評価した結果、社会インフラ事業であり、事業としては安定(=配当金も安定)が見込まれる点と、自分としては持続可能な未来に影響する意義ある事業である点を考慮し、自分は投資することにしました。
応援します✨✨✨
指標 | 水準 | 判定 | 備考 |
---|---|---|---|
意義 | ワクワクするか | 〇 | |
営業収益(売上高) | 成長、安定 | 〇 | |
営業利益 | 成長、安定 | 〇 | |
営業利益率 | 5%以上 | 〇 | |
自己資本比率 | 40%以上 | 〇 | |
現金保有 | 増えている、安定 | 〇 | |
配当利回り | 3.5%以上 | 〇 | |
配当性向 | 30%~50% | 〇 | |
配当金推移 | 増配、安定 | 〇 | |
営業CF | 増えている、安定 | 〇 | |
人的資本 | 計画と連動 指標・水準の開示 | ✖ |
気になった方は、ホームページ等を確認してみてくださいね。
投資する上での考え方の参考になれば幸いです。
※投資は自己責任である点、ご留意ください。