こんにちは!
月3万円の配当金を目指している柴犬、ふくまるです!
配当金を得るため、投資判断する過程を記事にしてみました。
今回は、「電源開発 株式会社」です💡
エネルギー銘柄である電源開発 株式会社(以下通称:J-POWER)は、もともと気候変動の問題に関心があり、エネルギーについて調べている時に利回りの高さきっかけで、興味を持ちました。
こんにちは!ふくまるです🐕 投資するなら、配当金💰という視点に加えて、意味ある投資をしたい!という思いから、もともと気候変動の問題を通じて関心があったエネルギー銘柄への投資を検討していました。 […]
自分の投資判断に至る経緯を記事にしましたので
この記事は
- カーボンニュートラルに取り組む銘柄を知りたい人
- 電気・ガス業界について知りたい人
- 電源開発(株)を投資対象に考えている人
- 電源開発(株)について知りたい人
- 投資初心者の人
- 銘柄選びに悩んでいる人
におすすめの記事です。
💡銘柄の選び方の一例が分かる❗
💡電源開発(J-POWER)について、調べる手間を減らせる❗
J-POWERを簡単に紹介すると
- エネルギー供給を通じて社会課題を解決
- カーボンニュートラルで成長
- グローバルな電力会社
な、会社です。
北は北海道から南は沖縄まで、さまざまな方法で電気を作っている会社で、海外でも電気をつくり、発電や送変電設備に関する技術協力もしています。
自分が投資対象とするか、のポイントはこちらです。このポイントに沿って解説していきますので、最後まで読んでいただけると幸いです!
- 意義を感じる事業か?
- 自分がワクワクするかどうか
- 成長しているか?
- 売上高、営業利益が伸びている、あるいは安定している
- 効率良く稼いでいるか?
- 営業利益率:5%以上
- 倒産リスクは低いか?
- 自己資本比率:40%以上
- 保有現金が増えているか
- 株主還元に積極的か?
- 配当利回り:3.5%以上
- 配当性向:30%~50%
- 配当金を増配している、あるいは安定している
- 本業で現金が生まれているか?
- 営業キャッシュフローが増えている、あるいは安定している
- 人的資本の情報を開示しているか?
- 中期計画と連動している
- 指標・水準が開示されている
すべて満たす方が望ましいですが、事業特性や自分がワクワクするかも重視しています。ガチガチに判断するというよりは、総合的に判断していますので、あくまで参考にしていただければ幸いです。
人的資本の情報については、気になりますね!
それでは、J-POWERについて解説していきましょう。
持続可能な未来のために
繰り返しですが、J-POWERは
- エネルギー供給を通じて社会課題を解決
- カーボンニュートラルで成長
- グローバルな電力会社
な、会社です。
ホームページには、下記のような思いが記されています。
青く美しい地球、
そこに暮らす70億を超える人類の未来のために。
カーボンニュートラルと水素社会の実現に
貢献していきます。
私たちJ-POWERグループは、気候変動問題への取組みを加速するべく、
J-POWER “BLUE MISSION 2050” を策定しました。
再⽣可能エネルギーをはじめとしたCO2フリー電源の拡⼤や、
CO2フリー⽔素の取り組みに、総⼒を挙げて挑戦していきます。
出典:J-POWER HPより
気候変動の問題解決に取り組む意義ある事業であると考えます!
CO2排出を減らすため、再生可能エネルギーへの転換を応援したいです。
わが子に綺麗な地球を残したい(苦労させたくない)ですもんね🌍🌍🌍
企業理念
企業には必ず思いがあり、その思いは企業理念等で表現されます。中には表現の抽象度が高くて個性がない(他の企業にも当てはまる)、形骸化してたり、大事にしていない企業もいます。
主観で申し訳ないですが、そういう企業は内向きで自社のことしか考えていない企業が多いです。
自社の理解と世の中にどんな貢献をするかを表現出来ているかは、会社が成長するために多くの従業員をはじめとするステークホルダーをマネジメントしていく中で、重要な要素だと考えています。
ホームページに使命と信条が記されていましたので紹介します。
使命
わたしたちは人々の求めるエネルギーを不断に提供し、日本と世界の持続可能な発展に貢献する。
信条
・誠実と誇りを、すべての企業活動の原点とする
・環境との調和をはかり、地域の信頼に生きる
・利益を成長の源泉とし、その成果を社会と共に分かち合う
・自らをつねに磨き、知恵と技術のさきがけとなる
・豊かな個性と情熱をひとつにし、明日に挑戦する
出典:J-POWER HPより
業績推移
業績推移を確認してみましょう。
ポイントは、
・営業収益(売上高)が伸びている、あるいは安定しているか?
・営業利益が伸びている、あるいは安定しているか?
・効率的に稼いでいるか?(営業利益率が5%以上あるか?)
です。
出典:IR Bankより(2022年10月時点)
営業収益(売上高)は緩やかに伸びており、営業利益は安定しているのが分かります。効率的に稼ぐ力である営業利益率も7%~9%で推移しており、時系列を確認する限り安定しています。
財務推移
続いて、財務推移について見ていきましょう。
ポイントは、
・自己資本比率が40%以上あるか?
です。
出典:IR Bankより(2022年10月時点)
自己資本比率は40%以上が望ましいですが、30%未満の推移となっています。
自己資本比率が低く、有利子負債比率が高いJ-POWERは、発電所等への多額の設備投資を行っており、そのための設備資金を主として借入れ及び社債発行によって調達している特徴があります。
今後も、再生可能エネルギー発電設備や大間原子力発電所の新規開発をはじめとする国内外での新たな事業等への投資、既存の債務の償還等のための資金調達を必要とする点はリスクとして認識が必要です。
キャッシュフロー推移
次にキャッシュフロー推移について見ていきましょう。
ポイントは、
・本業で現金を生んでいるか?
・現金を保有しているか?
です。
出典:IR Bankより(2022年10月時点)
営業キャッシュフローは安定していますし、現金等も安定的に一定額保有していますね。
配当推移
次に配当推移をみていきましょう。
ポイントは、
・配当利回り:3.5%以上あるか?
・配当性向:30%~50%か?
・配当金を増配しているか?、あるいは安定しているか?
です。
出典:IR Bankより(2022年10月時点)
配当金は年75円で安定しています。また、配当性向も2021年3月期は60%を超えていますが、30%前後の推移となっています。有価証券報告書の配当政策欄にも30%を目安と記載があります。
国内における自由化の進展など事業環境を受けて、株主の皆様への還元については、短期的な利益変動要因を除いて連結配当性向30%程度を目安に、利益水準、業績見通し、財務状況等を踏まえた上で、安定的かつ継続的な還元充実に努めてまいります。
出典:有価証券報告書(2022年3月期)
配当利回り推移についても見ていきましょう。
配当利回りは、直近で3.5%以上となっています。
配当利回りは、年間配当金÷株価で計算することができます。直近の配当金が75円で推移しているため、株価が下がり、配当利回りが高くなっていることが分かります。
資産運用シミュレーション
金融庁の資産運用シミュレーションツールを使って、試算してみました。
- 毎月3万円を積み立て
- 直近利回り:4.29%
- 積立期間:10年
をした場合の結果です。
最終積立金額4,485,706円
出典:金融庁 資産運用シミュレーション
人的資本の開示
最後に人的資本への取り組みについて確認していきましょう。
ポイントは
・中期計画に必要な人的資本の指標・水準が示されているか?
です。
出典:J-POWERグループ中期経営計画
J-POWERの中期計画を達成するための取り組みは、下記が記載されています。
- CO2フリー電源の開発加速化
- グローバルな再生可能エネルギー開発
- 大間原子力発電所の審査進歩
- 高圧直流送電システムの調査事業受託
- 既存資産による新たな価値創造
- NEXUS佐久間プロジェクトの実施
- GENESIS松島とCO2排出量削減に向けた取組み
- CO2排出量削減に向けた取組み
- 新たな領域への挑戦
- 豪州褐炭水素パイロット実証プロジェクト
- グリーン水素等の可能性追求
- 事業基盤の強化
- ESG経営の更なる推進
- 火力発電所の競争力向上と安定稼働
- 資産効率の向上
- DX推進の基盤整備
- 人財の育成・活用とダイバーシティの推進
- 海外事業基盤の着実な拡大
出典:J-POWERグループ中期経営計画
中期計画でこれらの取り組みを行うため、これらの取り組みができる人財が必要となります。人財が充足しているのか、足りていないのか。足りていないのであれば、どのように充足させるのか?それが分かる指標が示されているか?がポイントとなります。
色々調べましたが・・・
考えや取り組むことは記載がありましたが
指標と水準は示されていませんでした。
例えば、DX推進しコスト低減を図るため、DX人財の確保・採用と記載ありますが、必要な人数は〇人で現在〇人しかおらず、〇人の不足を埋めるために、採用をどうするのか?人事制度をどうするのか?教育をどうするのか?について示されていません。
参考までに、中期計画や有価証券報告書、コーポレートガバナンスに記載されている内容です。
出典:J-POWERグループ中期経営計画
出典:J-POWER グループ 統合報告書 2021
b.人財育成
世代を問わず学び続ける風土を醸成し、多様な人財の自律的な成長を支援することで、様々な経営課題に挑戦する人財を育成してまいります。柔軟な働き方の実現を通じて個人の多様なニーズに応えるとともに、職場の安全と従業員の健康を十分に確保することで、多様な人財が意欲的に活躍し、継続的なイノベーションを促進する人財育成・職場づくりに取り組んでまいります。
出典:有価証券報告書
<多様性の確保の状況及び自主的かつ測定可能な目標>
当社は、グローバル社員のうち役付社員を中核人財と位置づけ、その登用等における多様性の確保についての自主的かつ測定可能な目標を以下のとおりとします。
(1)女性の役付社員への登用
当社では、女性活躍推進のために、2016年度以降、新規採用者に占める女性比率を10%以上(※1)にすることを目標として、積極的に採用を行ってまいりました。結果、過去10年間で、女性グローバル社員の人数は2倍以上となりました。また、2021年4月には、当社初の女性執行役員を選任しており、女性社員の活躍のフィールドは、ますます広がっております。
また、女性社員のキャリア形成を支える制度として、育児短時間勤務制度、育児を事由とした退職者の再雇用制度や、配偶者の転勤等に伴う帯同休職制度等を設けています。また、ライフイベントに伴う一時的な就業制約下でも仕事を継続し、キャリア形成することを目的として、女性社員CDP(Career Development Program)(※2)を提示し、女性社員および上長がキャリア形成を考えるうえでの参考としています。引き続き、女性活躍推進のための取組みを強化するとともに、以下の目標を設定します。当社は、2030年までに、女性の役付社員を2021年度(24名)の3倍以上にします。
※1 2023年度以降入社の新規採用では、新規採用者に占める女性比率の目標を20%以上に改定しております。
※2「人財要件」「ローテーション」「キャリア形成支援制度」から構成されるJ-POWER CDP(Career Development Program)のうち、特に女性社員を対象に職種別のCDPの例をまとめたもの。
出典:コーポレートガバナンス(2022年6月28日)
まとめ
最後にまとめです。
こんな感じで評価した結果、社会インフラ事業であり、事業としては安定(=配当金も安定)が見込まれる点と、自分としては持続可能な未来に影響する意義ある事業である点を考慮し、自分は投資することにしました。
応援します✨✨✨
指標 | 水準 | 判定 | 備考 |
---|---|---|---|
意義 | ワクワクするか | 〇 | |
営業収益(売上高) | 成長、安定 | 〇 | |
営業利益 | 成長、安定 | 〇 | |
営業利益率 | 5%以上 | 〇 | |
自己資本比率 | 40%以上 | △ | 水準は満たしていないけど 事業特性を加味 |
現金保有 | 増えている、安定 | 〇 | |
配当利回り | 3.5%以上 | 〇 | |
配当性向 | 30%~50% | 〇 | |
配当金推移 | 増配、安定 | 〇 | |
営業CF | 増えている、安定 | 〇 | |
人的資本 | 計画と連動 指標・水準の開示 | ✖ |
気になった方は、ホームページ等を確認してみてくださいね。
投資する上での考え方の参考になれば幸いです。
※投資は自己責任である点、ご留意ください。