経済メディア NewsPicks が、こども新聞「NewsPicks for Kids」を創刊しました。
配当金を活用し、購読してみました!
10月号が届いたので内容をレビューしたいと思います。
この記事は
- NewsPicks for Kidsの購読を検討している人
- 子ども新聞を検討している人
- 子どものグローバルな視点を育みたい人
- 子どもの興味関心を育みたい人
- 子どもと対話のきっかけが欲しい人
にとって、オススメな記事です。
家族でもっと話そう世界のこと
NewsPicks for Kids は、オンライン経済メディア「NewsPicks」から派生した、こども新聞です。
- 家族で話し合えるように紙媒体である
- 米メディア「The New York Times For Kids」とライセンス契約
- 海外の子ども世代の問題意識やリアルな生活も掲載
- 読む新聞ではなく、見る新聞
- アウトプットを楽しめる仕掛けがある
- NewsPicksプレミアム会員、Learning会員限定のオプションプラン
という、特徴あります。
購読してみて感じたことは、今までの子ども新聞は、「分かりやすさ」をポイントに作られているのに対し、 NewsPicks for Kids は、家族でトピックについてどう向き合うか、「考える」ように作られている点に違いがあるということです。
つまり、インプット重視の新聞ではなく、アウトプット重視の新聞である点が、今までとは明確に違うこども新聞です。
10月号のレビュー
10月のラインナップは、こちらです。
- 世界と世代をつなぐアニメ
- 初めてのコンサート
- かわいい「NFT」が大人気
- 現代の奴隷を知っていますか
- FOOD JOURNEY 食べ物の冒険
- 今日も無事に家に帰れる?
- みんなの秘密を教えて
- サイクリストになるまで
- もっと知りたい
NewsPicks for Kidsは、速報性のあるニュースよりも、未来を考えるためにじっくりと取り組むためのイシューをメインに取り上げていますが、10月号から8月・9月の重要ニュースのまとめも別冊(4ページ)が追加されています。
世界と世代をつなぐアニメ
「あるアニメ」が海を越え、世代も超えてアメリカの親子に熱狂的な人気となっている、という記事。もちろん自分は、そのアニメを知っている。長女はそのアニメは知らなかったが、有名な必殺技を保育園のお友達が叫んでいるらしく、知っていました(笑)
日本のアニメが、世界に誇るカルチャーとして認められているのですね。
長女とは、こんな感じのやり取りしか出来なかったです💦
個人的には、黒人のラッパーが日本のアニメを題材に取り上げるのが日常茶飯事ということに驚きました💦
初めてのコンサート
グラミー賞3冠を達成した新人アーティスト、オリビア・ロドリゴの生の歌声に大興奮だった子どもたちのレポート記事。
日本でも同じだと思いますが、新型コロナウイルスの影響で家族以外の人と過ごすことが難しかった数年を経て、コンサートなどのエンタメがパンデミックからの解放を実感できる場になっているようです。
かわいい「NFT」が大人気
子ども向けに「NFTって何?」「どうやって作ったの?」がわかりやすく解説されています。ドットで描かれた頭の長いトラやネコ、ペンギンのキャラクター「ベリー・ロング・アニマルズ(通称:ベリロン)」が大人気で、他のデジタルアートとは違い、「コピーできない世界にたったひとつの作品」という特徴があります。
クリエイターと応援するファンたちで作るグループの中でお金やポイントのやり取りを楽しむ人が増えているようです。
現代の奴隷を知っていますか
強制労働、強制結婚の名のもとに現代も存在する「奴隷」についての記事。国際労働機関のデータによると「強制労働」と「強制結婚」の世界推計は、約5,000万人と推計されおり、5年前と比べると1,000万人も増えていることに驚愕しました。
また、5,000万人のうち、330万人が子どもで、長女と同じくらいの子どもが奴隷になっていると思うと、やるせない気持ちになりました。
改めて、日本は恵まれていることを実感しました。
自分はこの問題に対して、何ができるのだろうか。。。
FOOD JOURNEY 食べ物の冒険
世界三大穀物と呼ばれるお米・小麦・トウモロコシがどこで収穫され、どのように私たちのもとにたどり着いているのか解説されています。
インフォグラフィックスで描かれ、非常に分かりやすいです!
長女も興味津々で見入っていました。
干ばつや原油価格の高騰、ロシアによるウクライナ侵攻により小麦の価格が高騰し、買いにくくなっていますよね。
我が家の長女は、パンとパスタが大好きなので、値上げにより食べれなくなっちゃうかも、と心配していたのですが。。。
小麦やトウモロコシの主な生産国がアメリカと記載されていたため、長女とGoogle地図を見ながら、アメリカの位置を確認したりもしました。
最後は、大好きなパンとパスタをずっと食べれるように、まず出来ることとして、ごはんを残さないことを誓ってくれました!
今日も無事に家に帰れる?
アメリカの子どもたちが銃の恐怖と隣り合わせで暮らす様子を紹介。子どもたちのメンタルにどのような影響があるのかが記事の内容となっています。
アメリカでは銃乱射事件が多く、悲惨なニュースや事件の目撃はあるだろうと想定していましたが、学校で銃乱射対応訓練を行うことを、この記事を通じてはじめて知りました。もし自分が利用するスーパーやコンビニで事件が起きたら、不安で普段通り生活はできないですね。
学校で銃乱射対応訓練をすること自体に、例え訓練であろうと子どもたちに不安を与えるのではないか?という意見もあり、自分だったらどう対応するのか?と考えさせられます。
また、長女は来年から小学校です。自分が長女の安全をどのように守れるのか、考えるきっかけとなりました。
みんなの秘密を教えて
アメリカの子どもたちが誰にも打ち明けたことがない秘密をこっそり紹介されています。親に内緒で食べているおやつのこと、セクシュアリティのこと。子どもと同世代(わが子は、ちょっと年齢が下)のリアルな告白を知ることができます。
長女が大きくなっても、なんでも話し合える仲でいたいですし、支えられる存在でありたいですね。
サイクリストになるまで
The New York Times For Kidsの連載コラム「How I Became…」よりサイクリストになるまでのストーリーが紹介されています。
ロールモデルとして「ニールソン・パウレス」さんが掲載されていますが、自転車選手のやりがいについて記載がなかったので、どんな思いや、やりがいを感じているのか調べてみました。
もっと知りたい
10月号では食べ物について紹介されていました。食べ物についてもっと知りたいという方に、オススメ本が紹介されています。
まとめ
購読してみて
- 子どもの興味、関心を育める
- 大人、親も学べる
- トピックについて家族で考えるきっかけになる
- 結果、子どもが考える力が養える
こんなメリットを感じました!
長女には、お友達にも教えてあげてねーってアウトプットを促しています!
一方で、家族との対話をベースに設計されているため、たくさんの情報を知りたい!っという方には向かない新聞だと思います。月1回で16ページですので、情報量としては限りなく少なく設計されています。黙々と新聞に向き合って、子どものインプットを重視したい!っという方には向かないと思います。
10月号は「世界と世代をつなぐアニメ」「初めてのコンサート」「かわいい「NFT」が大人気」が、かなりインプットよりの記事だったと思います。もっと、対話や問題に対してどう考えるのか?と問いを立てる(促す)記事を増やして欲しいですね。今後に期待しています!
概要
創刊日:2022年8月10日(水)
対象年齢:8歳~13歳
発行数:年10号(1⽉・7⽉は休刊⽉)
紙面サイズ:タブロイド版(273×406mm)
ページ数:16ページ
料金:年額1万円
備考:NewsPicksプレミアム会員、Learning会員限定のオプションプラン
申込方法:▶️ NewsPicks for Kids